平成21年9月9日12:00~16:30、名鉄ニューグランドホテルにて、「2009-2010年度クラブ奉仕委員長会議」が開催された。
会議には、福田清成地区クラブ奉仕委員会カウンセラーとアドバイザーとして斎藤直美、江崎柳節、片山主水のパストガバナー4氏と飯島卓ガバナー補佐、山本信利地区副幹事ら地区役員、地区クラブ奉仕委員会委員らと地区内82のクラブ奉仕委員長ら約100人が出席した。大澤輝秀ガバナーと岩瀬淳一郎地区幹事は公式訪問のために欠席した。
会議は糸井学地区クラブ奉仕委員会委員の司会で進行し、藤原研一地区クラブ奉仕委員会委員長が点鐘した後、「クラブ奉仕はクラブ運営の要となる大切な仕事であり、各クラブの委員長の皆さんは将来の各クラブのキーパーソンとなる人たちです。この会議で多くの成果を得られることを期待しています。また、各委員長の皆さんにはロータリーをよく知っていただき、自分なりのロータリー感を持って活動されることを願っています」と挨拶して開会した。
初めに福田清成カウンセラー、飯島卓ガバナー補佐、山本信利地区副幹事があいさつをされた。福田カウンセラーは「ロータリーの会員数減少が問題になっていますが世界中の会員数はあまり変わっておらず、日本、アメリカなどで大幅に減少しており、これは経済的な要因が大きいとされています。しかし、人間の幸せのために社会、職業があり、その中核的な働きをするのがロータリアンだと思っています。もう一度ロータリーの魅力を取り戻すためにもこの会議で多くの事を学んでいただきたいと思います」と話して「ロータリーの魅力」づくりの必要性を訴えた。
飯島ガバナー補佐は「クラブの各奉仕委員長はクラブの元締め的な存在であり、その中でもクラブ奉仕委員長はエンジンの中枢を担っている大切な役目だと思います。クラブの運営で最も必要なことは親睦であり、親睦によって培われた友情から奉仕の芽が出てくるものと思っています。皆さん方にはこの会議の成果を生かして各クラブのエンジンの発火点となることを期待しています」と話し、クラブ奉仕委員長の活躍への期待を述べた。
山本地区副幹事は「当地区の会員数は10年前に比べて約1000人減少していますが、退会した人の3割近くが『ロータリーがつまらない』という理由をあげています。こうした人たちを辞めさせないようにするのが我々に与えられた義務だと思います。『停滞は衰退し、死に至る』という言葉があるように、ロータリーも時代に合わせて改革することが必要だと思います」と話して時代の変化に即したロータリーの改革の必要性を訴えた。
議事では初めに重冨亮地区クラブ奉仕委員会委員が8月に『ロータリー哲学について』をテーマに実施したアンケート調査について「各委員長には多忙の中でアンケート調査に回答いただき、心から感謝しています」と謝辞を述べた後、「回答集から見るクラブの現況」としてアンケート調査結果に基づいて、1.「哲学」に関する会員の意識と現状、2.「奉仕の実践」の現状、3.「親睦」について、4.疲れないロータリー活動(哲学を超えて)の5項目の回答概要を説明した。
続いて9グループに分かれてワークショップを行い、水野聖人地区クラブ奉仕委員会委員がワークショップの留意点などを説明した後、天野正明地区クラブ奉仕委員会委員の「クラブ奉仕はロータリーの四大奉仕の中で一番先に取り上げられていますが、手続き要覧の中では抽象的に記されているだけです。ついては『ロータリー哲学』をテーマにクラブ奉仕の意義や理念、価値などについて話し合っていただきたいと思います」との問題提起に基づいて、アドバイザーとして出席したパストガバナーらも各グループに加わって各クラブの現状発表と意見交換を行った。
各グループの主な意見としては「ロータリーの哲学とはロータリー活動をする自分の心の支えが哲学となるのではないか」「各会員に『貴方が主役です』という意識を心に残して実践してもらうことが大切」「ロータリーの奉仕は親睦の上に乗った奉仕であり、クラブ奉仕を通じて奉仕の心を会員に埋め込んでいくことが必要」「親睦と友情の輪を広げることがクラブ運営で最も大切」「ロータリーは息抜きの場であり、親睦が大切」「例会に出てもらうためには会員夫人を例会に招くことが究極のクラブ運営ではないか」「新入会員にベテラン会員をインストラクターとして付けることもよいのではないか」「マンネリを打破するためには型破りをすることも必要」「個性を生かした例会で100%出席を目指している」「ロータリーの綱領以外はクラブで決めればよい」「ロータリーをいかに楽しむかが大切」「ロータリーに外に向けてのパフォーマンスは必要ではなく、自分たちの活動をしっかりすることが大切」「ロータリーをいかに楽しむかを考えることが必要」「クラブのために知恵を絞ることが大切」などの意見が出されていた。
最後に福田カウンセラーが「各グループの意見を聞いて第2760地区のロータリーが健全であることを確信しました」と講評した後、藤原委員長の点鐘で会議を終わった。
クラブ奉仕委員会の役割りと意義の確認、ロータリーの哲学について語り合うことの出来た有意義な地区クラブ奉仕委員長会議であった。